地域のスポーツをされている学生、また術後の痛みなどでお困りの方、慢性的な痛みを抱えていらっしゃるご高齢の方などへ専門的なリハビリをご提供するために設置されたという経緯が1つと、あと、本院（大阪整形外科病院）にはスポーツドクターが複数名在籍していて、そうしたドクターの能力を活かす意味合いもあります。

スポーツ傷害は手術して終わり、というものではありません。その後のリハビリの方が重要だったりします。また、リハビリだけで済み、手術が回避できるケースもあります。
痛みを取ることも大事ですが、スポーツに関わる動作をどうサポートしていくか、必要なトレーニングが指導できるように人工芝を敷いたエリアを設けています。

人工芝があるリハビリ施設は少なく、捻挫予防のためのトレーニングや投球動作のトレーニングなどは屋内では行いにくいという声をよく聞きますので、人工芝でトレーニングできることはスポーツ選手にとって大きなメリットです。
ただ、学生スポーツ選手や、普段から積極的にスポーツをされている方に限らず、肩こりや腰痛などでお困りのご高齢の方へのリハビリにも対応できる環境にありますので、リハビリの対象となる方の幅は広いです。理学療法士や柔道整復師も在籍していますので、お一人おひとりの状態に合った最適なリハビリプランをご提案することができます。

オープン型MRIを導入していて、これは頸椎や腰椎の疾患の診断にとても有効です。膝や股関節などでのスポーツ傷害も発見できます。X線を照射しないので被ばくの心配がなく、従来のトンネル型MRIと比べて圧迫感・検査時の騒音が抑えられているオープン型MRIなので、安心して検査を受けていただくことが可能です。
あと、DEXA（デキサ）法対応の骨密度測定器も導入していて、一般的な検査（踵の骨を測定する検査など）と比べて精度の高い診断、そして骨粗しょう症の早期発見が可能です。

漢方は主に慢性的な痛みに使用します。肩こりや手足の痺れに対しては、なかなか有効なお薬が見つからないことが多いのですが、漢方を使うことで半年くらいずっと困っていた肩こりがすっと治ったりするのを経験して、その効果にとても驚いています。
もちろん、効果の現れ方には個人差があるので、その見極めは大事です。ただ、大きな副作用があるわけではないので、気軽に始められるものだと思っています。
慢性疾患のうち、特に足の痺れは改善が難しいものですが、漢方とリハビリを併用すると良好な結果が得られやすいという印象です。

JR福島駅から徒歩5分とアクセス便利で、通院しやすい医院です。本院は大開にあり、お住まいによっては通いにくいということもあるでしょうが、そうした方々の“かかりつけ医”でありたいと思います。
経過観察など定期的な外来受診は分院である当院で、手術など専門的な治療が必要になった場合には、本院をご紹介してスムーズに受けてもらう。そうした本院との連携により、“専門的な治療”と“かかりつけ医”の架け橋となれれば幸いです。